ハンドアウト一覧 ------------------------ [01] PC1 [02] PC2 [03] PC3 [04] 妖精王国の物語 [05] 自殺サイト [06] コウタ [07] 列車 [08] 有川ミホシ(小) [09] 有川ミホシ [10] 妖精王国の滅亡 [11] 内藤サエコ [12] PC1の部屋 [13] 大量のメモ [14] 水口堂古書店に関するメモ [15] 水口堂古書店 [16] 続・妖精王国の物語 [17] 水口ナナミ [18] 破滅の物語へ挑む儀式 [19] 六分儀駅 [20] 内藤タイチ [21] 黒い制服の学生 [22] 妖精王国 [23] 闇の騎士 [24] 虚ろの魔王 [25] 【プライズ】妖精王国でのあなたの武器 [26] 【プライズ】タイチについて [27] 【プライズ】乗車券 [28] 【プライズ】妖精王国の秘宝 [29] 【プライズ】タイチの言葉 [30] 【プライズ】黒い箱 [31] 【プライズ】王国の書 [32] 【プライズ】物語の書 [33] 【プライズ】虚ろの書 ------------------------ 〇【概要】 ------------------------ ●【秘密】 ------------------------ [01] ########################################################## 〇PC1【概要】 ------------------------ あなたは「おねえさん」or「おにいさん」と言われていた事がある。 少し年の離れた弟が一人いるが、弟からそう呼ばれているわけではない。 ある時、何のきっかけだったか弟の友達に本を読んであげた事があり、 それ以来、彼らからそう呼ばれるようになったのだ。 「おはなし」は彼らに好評で、ありもしない「続き」をねだられることになった。 そこで作り上げられたおはなしが「妖精王国の物語」だ。 それは子供たちの夢と希望とわががままが詰まった素敵な物語。 その後、あなたはほどなくして市外の学校へ行く事となり、彼らとはお別れをした。 思えば、もうずっと昔の事になる。 今、あなたは列車に揺られている。 しかし、どうして列車になんか乗っているのだろう。 どうにも記憶がはっきりしない。 あなたの【使命】は『旅の目的を知ること』だ。 ※PC1の推奨職業は「ビジネスマン」です。六分儀市の外で一人暮らしをしていることにしてください。 ※年齢は20代半ば〜後半ぐらいの想定です。 ●PC1【秘密】 ------------------------ [ショック]:PC1以外のPC ------------------------ まず、あなたにはメモを取る癖と、それを残す癖がある。 それはそれとして、当時、PC2やPC3よりもずっと年上だったあなたが何故彼らと遊んでいたかと言うと 学校でイジメにあった事が原因で、家に引きこもっていたからだ。 子供の手前、まるで学校に行っているかのように制服を着ていたのを思い出す。 彼らと『妖精王国の物語』の中で冒険を繰り広げるうちに、 人と接する事が再びできるようになったのだ。 あなたの【本当の使命】は『自分の帰る場所を見つける事』だ。 [02] ########################################################## 〇PC2【概要】 ------------------------ あなたは幼い頃をPC1や他の幼馴染たちと一緒に過ごした。 素敵な仲間たちと心躍る物語に恵まれた、輝くような時間だった。 それからいくばくかの時が過ぎ、皆、それぞれに大人になった。 「妖精王国の物語」 その名が危険な噂をともなっていることを知って、 あなたは他の幼なじみ達と連絡を取った。 話に応じてくれる奴もいれば、忙しくてどうにもできない奴もいたし、 連絡がつかない奴だっていた。 とにかく、あなたは動き出した。真実を知るために。 あなたの【使命】は『真実を知る』事だ。 ※年齢は20代前半ぐらいの想定です。 ●PC2【秘密】 ------------------------ [ショック]:PC2以外のPC ------------------------ あなたは遠くに引っ越していった幼馴染、『内藤タイチ』と細く長く付き合いを続けていた。 けれど、去年、「仕事で近くに来た」という彼と会える機会を逃してしまった。 そして、彼が交通事故にあって亡くなったのは正にその日だった。 どうしようもない事であるが「もしあの時、彼と会えていれば」と言う後悔があなたの心にある。 また、彼には『内藤サエコ』という妹がいる事を知っている。 年が離れているので一緒に遊んだ事はなかったが、仲のいい兄妹だったはずだ。 あなたは第二サイクル以降の好きなタイミングで『内藤サエコ』の【秘密】を得る事ができる。 また、あなたは『【プライズ】タイチについて』を所持している。 あなたの【本当の使命】は『もう後悔しない事』だ。 [03] ########################################################## 〇PC3【概要】 ------------------------ あなたは幼い頃をPC1や他の幼馴染たちと一緒に過ごした。 素敵な仲間たちと心躍る物語に恵まれた、輝くような時間だった。 それからいくばくかの時が過ぎ、皆、それぞれに大人になった。 「妖精王国の物語」 幼い日に親しんだその名前を、もう一度聞く事になるとは思ってもいなかった。 それも、危険な噂をともなって。 あなたは幼なじみからの連絡に二つ返事でうなづいた。 全ては真実を知るために。 あなたの【使命】は『真実を知る』事だ。 ※年齢は20代前半ぐらいの想定です。 ●PC3【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ あなたは『妖精王国の物語』をいつも心の片すみ置いていた。 たとえ辛い事があったとしても、妖精王国を救った英雄として涙を堪えて歩いてきた。 仲間のために傷つく事は英雄として名誉な事だし、 希望を失わなければ最後には勝利すると知っているからだ。 あなたの【本当の使命】は『たとえ自分が倒れようとも仲間を助ける事』だ。 あなたは『【プライズ】王国の書』を所持している。 あなたは『【プライズ】妖精王国でのあなたの武器』を所持している。 [04] ########################################################## 〇妖精王国の物語 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ PC1と幼なじみ達が一緒に作り上げたおはなし。 内容は当時流行っていたアニメや漫画をベースにしたありふれた冒険譚だが、 子供たち自身が主人公となった、世界で一つだけの物語だ。 ※詳細は別紙参照 [05] ########################################################## 〇自殺サイト【概要】 ------------------------ 見る人がなぜか自殺するという噂のあるサイト。 それが見るからに怪しいサイトではなく、一見は普通に見えるらしい。 噂があまり広まっていないのは、見ても全然怖くないので話題性がないからだ。 ●自殺サイト【秘密】 ------------------------ [ショック]:この秘密を見たPC ------------------------ ポエミーかつ装飾的な文章で、作者が日々思った事を書いているサイト。 サイトの名前は「妖精日記」で、作者の名前は「水曜日の妖精」となっている。 記事の一つに『妖精王国の物語』というタイトルで、PCたちしか知らないはずの物語が掲載されている。 内容は細かい点を除けばほぼ同じだ。 そして、比較的新しい日付に『妖精王国の滅亡』という記事がある。 『妖精王国の滅亡』を公開し、その【秘密】を入手する。 [06] ########################################################## 〇コウタ【概要】 ------------------------ PC1の弟にして、幼馴染の一人。 小さい時はのんびりした感じの子だったが、 それは今もあまり変わっていないようだ。 今は地元の印刷会社に就職してがんばっている。 全然うまくはないが、地元のサッカーチームにも所属している。 「いつかきっとモテる」と思ってやってきたが、 いっこうにモテないので何かがおかしいと思っている。 「ボール以外の友達もいるよ?」 ●コウタ【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 彼は最近、PC1と連絡がとれずとても心配している。 PC1が仕事で忙しいとは聞いていたが、さすがに変なので一度様子を見に行きたいと考えている。 彼はこの秘密を調査したPCに「心細いから一緒に行ってくれ」と頼んでくる。 すでに大家には話をしてあって中に入れるようにしている、とのことだ。 『PC1の部屋』を公開すること。 [07] ########################################################## 〇列車 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ PC1はクラシカルな内装の不思議な列車に乗っている。 乗客はPC1を含めて二人しかおらず、空席ばかりだ。 扉には鍵がかかっているようで他の車両に移動することはできない。 かなりの速度で走っており、飛び降りる事もできない。 通信機器も電波が来ていないのか使用できない。 [08] ########################################################## 〇有川ミホシ(小)【概要】 ------------------------ 【列車】『【プライズ】乗車券』を持つキャラクターのみ調査できる。 ------------------------ なぜかPC1の隣に座っている。 理由はよくわからないが、小さいミホシ。 基本的にはどんくさい子供だったが時折、妙にカンの冴える事があった。 また、彼女は『妖精王国の物語』をたいそう気に入っていて お話にとても熱心だった事を覚えている。 どう見ても小学生にしか見えないが、この子はいったい何者なのだろうか。 「今ね、今ね、向こうに何か見えた!」 ●有川ミホシ(小)【秘密】 ------------------------ [ショック]:この秘密を見たPC ------------------------ どうしてこうなっているのかはわからないが、 彼女は『妖精王国の物語』も知っており、話を聞く限りは確かに『有川ミホシ』のようだ。 見た目だけでなく言動も小学生のようで、 特に現状に異常を感じている様子もなく、列車での旅を単純に楽しんでいる。 また、彼女は「あなたの荷物だよ」と言って紙袋を差し出す。 紙袋はどこかの店のもののようで「水口堂古書店」と印刷されている。 そして、紙袋の中には一冊の本が入っている。 『【プライズ】物語の書』を入手する。 『有川ミホシ』を公開すること。 『有川ミホシ(小)』は『【アイテム】お守り』を2つ所持していて、PC1が判定に失敗した場合、使用してくれる。 [09] ########################################################## 〇有川ミホシ【概要】 ------------------------ 幼馴染の一人。 現在は東雲小学校で教師をしている。 まだまだ新任なので色々と大変な思いをしているが、 いつかクラス担任をまかされるようになろうと がんばっている。 どんくさいのはあまり変わってないが、 明るく元気一杯なのも変わっていない。 「小学生はね! 最高よっ!」 ●有川ミホシ【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 彼女は『自殺サイト』の噂については耳にした事はあるものの、 最近は忙しくしているので、まだ調べたりはしていない。 それはそれとして、彼女はなんだかぼろっちいものを差し出して、 「これがね、きっといるんじゃないかと思って」 と、特に根拠もないはずなのに自信満々に言う。 そして、「自分はとても物持ちがいい」と、なんだか妙に誇らしげだ。 何の役に立つかは知らないが、 『【プライズ】妖精王国の秘宝』を入手する。 [10] ########################################################## 〇妖精王国の滅亡【概要】 ------------------------ 『自殺サイト』と何か関係があるらしい。 ●妖精王国の滅亡【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ ※詳細は別紙参照 [11] ########################################################## 〇内藤サエコ【概要】 ------------------------ 内藤タイチの妹。 女子高生、つまり難しい年頃の女の子。 引越し先の遠い街で暮らしている。 兄とは年が離れているのでPC1や幼馴染たちとは接点がない。 もともと大人しい子であったそうだが、 1年ほど前から暗い感じの子になってしまったらしい。 「なんですか、用がないなら放っておいてください」 ※このハンドアウトの【秘密】を誰かが得た場合、公開すること。 ●内藤サエコ【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 彼女は『自殺サイト』の作者である。 しかし、当人はそんな噂など知るはずもない。 彼女は兄から『妖精王国の物語』について時々、聞くことがあり、その話を勝手にサイトに掲載した。 話す時に、タイチは「自分は妖精王国の英雄なんだぞ」と冗談まじりに誇らしげに語っていたという。 しかし、その後、彼女は 「幼い頃の思い出なんか何の役にも立たないし、人の気持ちなど何の力もない」 との思いに囚われて、その虚無感を『妖精王国の滅亡』としてサイトに書きつづった。 それ以来、あのサイトは放置してあるそうだ。 彼女はあまり協力的ではないので【ゾーキング】を行えない。 ただし、『【プライズ】タイチの声』を渡した場合は、【ゾーキング】を行う事ができる。 [12] ########################################################## 〇PC1の部屋【概要】 ------------------------ PC1が借りている部屋。 コウタから大家に連絡がしてあって、 玄関を開けてもらえることになっている。 どのような部屋かはPC1が決めてよい。 ●PC1の部屋【秘密】 ------------------------ 【拡散情報】 [ショック]:なし ------------------------ 少々散らかってはいるが、荒らされた形跡などはない。 とりあえず、ここ数日はこの部屋に人が入った事はなさそうだ。 探せばいろいろと見つかるが、 変わったモノとして大量のメモ用紙が見つかった。 コウタによると、PC1には昔からメモを残す癖があるそうだ。 『大量のメモ』を公開し、その【秘密】を入手する。 [13] ########################################################## 〇大量のメモ【概要】 ------------------------ PC1の部屋で発見されたメモ。 ●大量のメモ【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし 【恐怖判定】このHOを見たPCは《混沌》で判定 ------------------------ それぞれのメモには日付やら予定やら覚書やらが書かれている。 仕事のものもあれば、プライベートな予定のものもある。 ただし、それらの中には 「がんばらないと」と言う文字で隙間なく埋め尽くされたものや、 真っ黒に塗りつぶされているものもあった。 そして、それらの奇妙なメモは比較的新しいもののようだ。 ちなみに、一番新しいメモは『水口堂古書店に関するメモ』だ。 『水口堂古書店に関するメモ』を公開し、その【秘密】を入手する。 [14] ########################################################## 〇水口堂古書店に関するメモ【概要】 ------------------------ PC1の部屋で発見されたメモ。 ●水口堂古書店に関するメモ【秘密】 ------------------------ 【拡散情報】 [ショック]:なし ------------------------ 「水口堂古書店で本を受け取る」と短く書かれている。 このメモが最も新しい。 『水口堂古書店』を公開すること。 [15] ########################################################## 〇水口堂古書店【概要】 ------------------------ ビジネス街の中にひっそりと佇む古書店。 今の店主になってから内装は新しくなっている。 かなりマニアックな書籍も扱っているらしく、 魔術書が取引されているという噂もある。 ●水口堂古書店【秘密】 ------------------------ 【拡散情報】 [ショック]:なし ------------------------ 水口堂古書店を訪れると、店主の『水口ナナミ』が迎えてくれる。 彼女はPC1と面識があり、少し前までよく来てくれていたと言う。 最後に会った時には、お勧めの本を渡したそうだ。 もし希望するなら、その本を購入することができる。 その場合、『続・妖精王国の物語』の【秘密】を入手してもよい。 また、彼女は本気とも冗談ともとれる口調で、 「世の中には危険な力を持った『本物の魔道書』も存在する」 と言い、「もし、それを見つけたら、私のところへ持って来るといい」と言った。 『水口ナナミ』を公開すること。 [16] ########################################################## 〇続・妖精王国の物語【概要】 ------------------------ 水口堂古書店でPC1が買ったらしい書籍。 ●続・妖精王国の物語【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 児童書のようにやわらかい文体で書かれた新書。 とある人物が不思議な列車に乗って旅をする様子が書かれている。 「続」とあるが『妖精王国の物語』に関する記述はどこにもない。 最後の方に、何故か「六分儀駅にて停車する」という 妙に明確な記述があり、そこで「過去の自分に会う」と書かれている。 そこから先は白紙で何も書かれていない。 作者、発行所などの記述がない謎の本。 『六分儀駅』を公開すること。 [17] ########################################################## 〇水口ナナミ【概要】 ------------------------ 水口堂古書店の若き女店主。 「古いはオシャレ」を合言葉に彼女の思想の元、 水口堂古書店はアンティーク調のオシャレな本屋へと変化した。 若くとも古書に関する目利きはたいしたものだという噂。 「本屋がオシャレで何が悪い?」 ※このハンドアウトを調査するには、 『本物の魔道書』とやらを所持している必要がある。 ●水口ナナミ【秘密】 ------------------------ 【恐怖判定】この秘密を見たPCは《魔術》で判定 [ショック]:この秘密を見たPC ------------------------ 彼女は人間ではない。 『本物の魔法使い』であり、不老不死の存在である。 彼女はあなたが持っているそれを『本物の魔道書』だと言い、おもしろがって興味を示す。 その魔道書には「物語を現実にしてしまうような力」があるらしい。 また、魔道書は同種のものが三つあると言い、ついでに魔道書に対処する方法も教えてくれる。 『破滅の物語へ挑む儀式』を公開すること。 この【秘密】を知ったキャラクターは『○○の書』の【秘密】を入手することができる。 その場合、調査を行う必要はなく、直接、【秘密】を入手してよい。 [18] ########################################################## 〇破滅の物語へ挑む儀式 ------------------------ 魔法の力と対峙するには魔法の力を使うしかない。 しかし、当然ながらPCたちには魔法は使えないので、相手の力を使うしかない。 つまり彼らのルールの中で何らかの手段を模索するしかない。 彼らの魔法は彼ら自身を縛る事にもなるからだ。 上記のことを踏まえた上で、水口ナナミは以下の魔法の儀式を教えてくれた。 儀式名 「破滅の物語へ挑む儀式」 段階 手順名 指定特技 参加条件 ペナルティ 1 破滅の物語の「作者」を判明させる なし(宣言のみ) 誰でも 失敗した場合も次の手順に進めるが、以降の儀式判定の目標値+1 2 破滅の物語を「具現化させているモノ」を判明させる なし(宣言のみ) 誰でも 失敗した場合も次の手順に進めるが、以降の儀式判定の目標値+1 3 『虚ろの魔王』の闇の力を受ける なし(宣言のみ) 『虚ろの魔王』の攻撃対象になった人 なし 4 どの『魔道書』の力を使用して、何を行うかを宣言する 《魔術》 誰でも ショック 5 4が、どのように「破滅の物語」に有効かを宣言する 《情景》 誰でも 未顕在の【狂気】を顕在化する。ない場合は【狂気】を1つ得る。 6 4で宣言した事を行う 任意 4の『魔道書』の持ち主 未顕在の【狂気】を顕在化する。ない場合は【狂気】を1つ得る。 [19] ########################################################## 〇六分儀駅【概要】 ------------------------ 六分儀市のJRの駅。 明らかに変な列車が止まっているが、 周りの人はそれに気がついてないように見える。 列車はいつまでも止まっているわけではなさそうだ。 ※このハンドアウトの【秘密】は第四サイクルになると【調査】できなくなる。 ●六分儀駅【秘密】 ------------------------ 【拡散情報】 【恐怖判定】全てのPCは《驚き》で判定 [ショック]:なし ------------------------ なぜか、今の六分儀駅は、現実と非現実が入り混じっている場所のように感じる。 六分儀駅から街を見ると所々が黒い闇のようなものに覆われているのが見える。 また闇の中には妙な生き物が潜んでいるようであり、時々、道を横切ったりしている。 ただし、街の人にはそれがまったく見えていないようだ。 このシーンにはあらゆる効果を無視して全てのPCが登場できる。 このシーンには登場したキャラクターは好きなキャラクター一人に好きな【感情】を得てもよい。 [20] ########################################################## 〇内藤タイチ【概要】 ------------------------ 【列車】『【プライズ】乗車券』を持つキャラクターのみ調査できる。 ------------------------ 幼なじみの一人。 中学ぐらいの時に遠くの街へ引っ越していった。 大学院に行ってるとか、働いてるとか、ニートだとか いろいろ言われているが、噂によると就職したらしい。 子供の頃は明るくてイタズラが好きで、 おもしろい事をよく思いつく子だった。 「おっと、こんなところで奇遇だな」 ●内藤タイチ【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 彼は懐かしいと言いながら、思い出話をはじめる。 親の事業の失敗で早くから働く必要があったが、 くじけそうな時には『妖精王国の物語』に助けられたという。 「おれは英雄なんだぞ」と自分を奮い立たせる事もできたし、 仲間の顔も思い出すことができた、と。 そして、彼は 「大事な物語は道しるべになる。 なぜなら、そこには信じるものがあるからだ。 特に自分が作った物語ならなおさらだ」 と、妙にいい顔で言った。 それを言った後、彼は照れ臭くなったのか 「いい言葉過ぎて誰かに伝えたいので、持って行ってくれ」 と言って笑った。 『【プライズ】タイチの言葉』を入手する。 [21] ########################################################## 〇黒い制服の学生【概要】 ------------------------ 【列車】『【プライズ】乗車券』を持つキャラクターのみ調査できる。 ------------------------ 停車中の『六分儀駅』で乗車してきた学生らしき人物。 その容姿は、昔のPC1とそっくりだ。 あの頃の自分が何を考え、何を感じていたのか、 まだ思い出せるだろうか。 「・・・・・・」 ※このハンドアウトの【秘密】は第四サイクルになると【調査】できなくなる。 ●黒い制服の学生【秘密】 ------------------------ 【拡散情報】 [ショック]:なし ------------------------ 驚くべき事にこの人物は『過去の自分』だ。 理由はわからないがあなたにはそう感じる事ができる。 過去の自分はあなたに 「ちゃんとやれてる?」 「人生は楽しい?」 「大事な人はできた?」 「気になっている事はある?」 などの質問をする。 あなたは望むなら、『【プライズ】乗車券』を『過去の自分』に譲渡してもよい。 [22] ########################################################## 〇妖精王国【概要】 ------------------------ 【列車】『【プライズ】乗車券』を持つキャラクターのみ調査できる。 ------------------------ 不思議な列車の終着駅。 想いて近き、行くには遠い、その場所よ。 ●妖精王国【秘密】 ------------------------ 【恐怖判定】この秘密を見たPCは《夢》で判定 [ショック]:この秘密を見たPC ------------------------ ここはもう「この世」ではない。 「あの世」、あるいは「夢の中の世界」のようなものだ。 ここがどのような場所かはPC1が決定してよい。 PC1は帰るべき場所に帰り着くことができたのだ。 たとえ、それが「現実の世界」でなかったとしても。 PC1はクライマックスフェイズに参加できない。 [23] ########################################################## 〇闇の騎士【概要】 ------------------------ この世ならざる雰囲気を漂わせる鎧の騎士。 PCたちはその姿を見て「闇の騎士」だと一目でわかる。 本来、物語上の存在のはずだが、 なぜか現実の脅威として襲いかかってくる。 ※このハンドアウトの【秘密】は調査できない。 「主はどこだ・・・?」 <戦闘データ> 脅威度 5 属性 怪異 生命力 10 好奇心 暴力 特技 《切断》、《追跡》、《死》、《終末》 【基本攻撃】《死》 【強打】《切断》 【間合い】《追跡》 ※バッティングを含め、あらゆるダメージを受けない。 「怪異」分野の特技でのみダメージを与える事ができる。 ※サイクル開始時に生命力が最大値まで回復する。 ●闇の騎士【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 闇の騎士は『妖精王国の滅亡』を見たキャラクターの【居場所】を得る。 【居場所】を得ているキャラクターがいる場合、サイクルの最後に戦闘を仕掛ける。 【居場所】を得ているキャラクターがいない場合、ランダムな六分儀市の人間を襲う。 『【プライズ】妖精王国でのあなたの武器』を所持しているキャラクターは、 全ての分野の特技で『闇の騎士』にダメージを与える事ができる。 『【プライズ】妖精王国の秘宝』がそれを信じるものによって使用された場合、『闇の騎士』は取り除かれる。 [24] ########################################################## 〇虚ろの魔王 ------------------------ 『虚ろの書』が持つ仮の姿の一つ。 灰色のローブを身にまとった魔法使いのように見えるが、 ローブの中は空っぽで、闇のように真っ黒だ。 その力は圧倒的で、とうてい人間がかなうようなものではない。 「愚者どもよ、おまえ達に明日はない」 <戦闘データ> 脅威度 10 属性 怪異/神 生命力 200 好奇心 怪異 特技 《緊縛》、《痛み》、《罠》、《混沌》、《魔術》、《夢》 【基本攻撃】《魔術》 【召喚】《可変》 ※儀式の「手順2」が終了するまでは【基本攻撃】のみを使用する。 [25] ########################################################## 〇【プライズ】妖精王国でのあなたの武器 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ おはなしの中で妖精王国を救った時にPC2が使用していた武器。 おはなしを盛り上げるための小道具であり、もちろんあなたの手作りだ。 サイズや形は自由に決めてよい。 このプライズをPC3が所持している場合、 『闇色の魔王』や、『闇の騎士』にダメージを与える事ができる…… と、あなたは信じている。 [26] ########################################################## 〇【プライズ】タイチについて ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ あなたは幼馴染である『内藤タイチ』が引っ越していった理由が 「親が事業に失敗したから」である事を知っている。 また、彼が大学への進学を断念した時、「働き始めようと思う」という相談を受けた事もある。 その時、どのように答えたかはあなたが決めてよいが、 結局、タイチは高校卒業後に大手運送会社で働きはじめた。 妹に対しての「せめて高校まではいかせてやりたい」 という思いもあり、働く必要があったようだ。 彼はそういった周りの都合に振り回されながらも、 持ち前の明るさで何とかやっていたし、あなたとはよい友人関係であった。 それがずっと続いてゆくと、思っていた。 [27] ########################################################## 〇【プライズ】乗車券 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ 乗車券のように見える紙。大きくPC1の名前が書いてある。 また、PC1の名前の下に、金の箔押しで「妖精列車 特等車両」と記されている。 このプライズの所持者は他のPCのシーンに登場できず、自分のシーンに他のPCを登場させる事ができない。 このプライズの所持者は【列車】と書かれている秘密しか調査できない。 このプライズは乗車券の名前のキャラクター以外には譲渡することができない。 このプライズを破棄することはできない。 [28] ########################################################## 〇【プライズ】妖精王国の秘宝 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ 『妖精王国の物語』の中で闇の騎士を倒し、闇の魔王を退けた伝説の秘宝。 これがいかなるものかを知るのは妖精王国で冒険をした伝説の英雄達だけだ。 ちなみにこれは紙で作ってあって、裏側にPC1や幼馴染たちの名前が下手な字で書いてある。 このプライズを使用すると『闇の騎士』を倒す事ができるかもしれない。 このプライズはいつでも使用する事ができる。 [29] ########################################################## 〇【プライズ】タイチの言葉 ------------------------ 【秘密なし】 ------------------------ 彼の言葉。本人いわく「いい言葉すぎる」らしい。 「大事な物語は道しるべになる。  なぜなら、そこには信じるものがあるからだ。  特に自分が作った物語ならなおさらだ」 [30] ########################################################## 〇【プライズ】黒い箱【概要】 ------------------------ 【列車】『【プライズ】乗車券』を持つキャラクターのみ調査できる。 ------------------------ 触れた指が体温を奪われるほどに冷たい箱だ。 こんな箱は見たことがないが、 何故か、自分になら開けれそうな気がする。 PC1は望むなら、このハンドアウトの【秘密】を入手してもよい。 その場合、【調査】を行う必要はない。 ●【プライズ】黒い箱【秘密】 ------------------------ 【恐怖判定】PC1は《痛み》で判定 [ショック]:なし ------------------------ 箱の中にはPC1の失われた記憶が入っていた。 PC1は学校卒業後、普通に就職をし、社会人になった。 しかし、結局のところ、社会人としてうまくやっていく事ができなかった。 もう一度やり直せる。今度こそはうまくいくと思っていたが、そんな事はなかったのだ。 いつも失敗し、怒鳴られ、哀れまれていたあなたは心身共に限界にあった。 駅のホームで強い光に照らされたような気がして、 次に気が付いた時には【列車】の中にいた。 PC1以外にこの【秘密】が公開されていない場合、 この【秘密】を公開する事で回想シーンを追加で1回行ってもよい。 [31] ########################################################## 〇【プライズ】王国の書【概要】 ------------------------ なんだかよくわからない古い本。 装丁がかっこいいので買ってしまった。 中身はよくわからない言葉で書かれていてまったく読めない。 ※このハンドアウトの【秘密】は調査できない。 ●【プライズ】王国の書【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 三つの魔道書のうちの一冊。物語を具現化する力を持つ。 実際は実体のあるようなものではなく、本の姿は仮の姿である。 この魔道書は『妖精王国の物語』を具現化している。 ただし、『妖精王国の物語』は『妖精王国の滅亡』にとっては「ひとつ前のお話」なのであまり効力を持たない。 とは言え、全ての力を出し切れば刺し違える事ぐらいはできそうだ。 PC3は自信の生命と引き換えに、『王国の書』の力を引き出すことで、 1つのハンドアウトを永久に取り除く事ができる。 [32] ########################################################## 〇【プライズ】物語の書【概要】 ------------------------ なんだかよくわからない古い本。 こんなものを持っていたという記憶はないが、 そもそも記憶があやふやなので何とも言えない。 中身はよくわからない言葉で書かれていてまったく読めない。 ※このハンドアウトの【秘密】は調査できない。 ●【プライズ】物語の書【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 三つの魔道書のうちの一冊。物語を具現化する力を持つ。 実際は実体のあるようなものではなく、本の姿は仮の姿である。 この魔道書は『続・妖精王国の物語』を具現化している。 ただし、『続・妖精王国の物語』は途中から白紙となっている。 [33] ########################################################## 〇【プライズ】虚ろの書【概要】 ------------------------ なんだかよくわからない古い本。 内藤タイチの部屋にあったらしいが、これが何なのかわからない。 そもそも本当に彼が持っていたのかもわからない。 ※このハンドアウトの【秘密】は調査できない。 ●【プライズ】虚ろの書【秘密】 ------------------------ [ショック]:なし ------------------------ 三つの魔道書のうちの一冊。物語を具現化する力を持つ。 実際は実体のあるようなものではなく、本の姿は仮の姿である。 この魔導書は『妖精王国の滅亡』を具現化している。 邪悪な魔道書であり、妖精王国のモデルである六分儀市を破滅に導こうとしている。