マギカロギアの特徴として、以下について順に説明していきます。
- システムの特徴
- シナリオの傾向
システムの特徴
マギカロギアと言うシステムの特徴として、以下があります。
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PCがものすごく強い
PCは不老不死の魔法使いです。
その力は万能に近く、一般人とは完全に一線を画した存在です。
なので、PCは物語に対して強い力を持ちます。
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PCの役割分担があまりない
PCは超強い魔法使いなので、全員がたいていの事をできます。
戦闘データを除いて、このキャラでなければこれができないと言う事はあまりありません。
なので、GMはPC間での差を考える必要があまりありません。
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ゲームの終了条件が決まっている
ゲームは規定されたサイクル数が経過すると、禁書戦へ以降し、クライマックスからエンディングへと至ることが決まっています。
なので、GMはシナリオの終了条件に悩むことがありません。
- 戦闘を回避する手段がない
マギカロギアでは基本的に戦闘を回避する手段がありません。
システム的に「逃げる」とか「交渉する」という事ができない場合が多いです。
数回の「断章戦」、最期の「禁書戦」は特に回避できないでしょう。
そして、敗北のリスクもわりと高いように思えます。
シナリオの傾向
以上の特徴を踏まえた上で、マギカロギアのシナリオの傾向として以下があります。
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探索型のシナリオになる
マギカロギアのシステムは、「調査」「事件」「調律」「魔法戦」をPCの行動として提供します。
そして、たいていのシナリオではPCの多くの行動は「調査」になります。
よって、基本的には『探索型』と呼ばれる情報収集に重点を置いたシナリオになります。
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戦闘による緊迫感を重視しない
PCは超強い魔法使いなので、あまり苦戦する意味がありません。
だって、超強いんですもの。
PLはせっかく超強い魔法使いを作ったのですから、心行くまでその強さを堪能してもらった方がいいでしょう。
そして、マギカロギアのPCは作成の仕方によりデータ的な強さにバラつきが大きく出ます。
なので、事前にPCのデータがわかっている場合を除いて、戦闘バランスを調整するのは難しくなります。
よって『強敵との緊迫感ある戦い』をシナリオの最重要ポイントにしない方がいいでしょう。
戦闘は苦戦せずに勝てるバランスぐらいで丁度いいのです。
それでもPLのダイス目が悪ければ勝手に苦戦しますから。
※ただし「戦闘シナリオ」の場合は話しが別です。マギカロギアの戦闘はとても楽しいですよね。
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重要リソースはアンカー
超強い魔法使いであるPCですが、弱点はあります。
それが『アンカー』と呼ばれるものです。アンカーはPCにとってなくてはならないものでありながら、その多くはただの一般人なのです。
そうです。直接PCを攻撃するよりも『アンカー』を攻撃した方が、より安全に緊迫感を高める事ができるのです。
このアンカーは主にシナリオアンカーの事なので、わかりやすく『シナリオヒロインをピンチにする』と言い換えることもできます。
『アンカーに被害が及ぶかどうか』はPC達にとって重要なポイントになるでしょう。
※「鬱展開自動生成システム」と言われるやつですね。
※「魔法使いのアンカー」は、この弱点がありません。
以上が、マギカロギアの特徴です。
簡単にまとめると、PCは超強い魔法使いでほぼ全ての事ができます。
そして、シナリオは探索型でアンカーへの被害をめぐって進むシナリオになります。
≫次の項目『シナリオの作り方』