第八回卓情報(GM:bunjinさん)

シナリオ名:MAGI 魔導戦記

プレイヤー人数:4~5人

シナリオ傾向:システム初心者でも全然OK

シナリオ予告

この数か月間、大法典極東支部中央地区(通称:セントラル)(本部所在地:京都御所内)では、ある事件が起こっていた。大法典に所属する魔導騎士(=書警)たちが数日おきに謎の「鬼面の男」に襲われ、その胸に激痛を伴う「血の刻印」を刻まれているのだ。
既にセントラルに所属する多数の魔導騎士らが刻印を刻まれ、流血を続けながら、徐々に魔力を放出している。このままでは、近日中にセントラルの魔導騎士は全滅するだろう。PCたちは、大法典から命じられ、一刻も早く鬼面の男を探し出し、この刻印を消去しなければならない。
一方、大法典極東支部に所属する法師(=司書及び書工)たちは、ある快挙に沸き立っていた。若き天才書工が発明した新たな「元型」の力によって、魔導騎士ではない魔法使いたちが使用できる召喚魔法が、大幅に強化されたのである。
「これからは、我々が魔導騎士に代わって戦うのだ!」
大法典内の有力者の支持を得て、沸き立つ法師たち・・・。
本来、厳格な身分制度が採用されている魔法使いの世界では、階梯(レベル)が同じであれば、①「書警」(ブックウォッチ)、②「司書」(ライブラリアン)、③「書工」(アルチザン)、④「訪問者」(ゲスト)、⑤「異端者」(アウトサイダー)、⑥「外典」(アポクリファ)の階位の順にその地位が決められ、下位者は上位者の命令に従わなければならない。
しかし、「大破壊」以後、常に最前線で戦い続ける魔導騎士たちの消耗は激しく、今回の一連の事件は、「法師と魔導騎士との位階の入れ替え」という、大法典極東支部での一部の若手法師たちの過激な主張に、実現性を与えてしまったのである。
果たしてPCたちは、今も苦しむ同僚の魔導騎士たちを救い出し、大法典ひいてはこの世界に再び安寧と秩序を取り戻すことができるのであろうか?はたまた、迫り来る闇に、もがき苦しむのであろうか?
皆様の「中二魂」を全開にして、ご参加ください!

(PC1)「黄金騎士」 20代男性(推奨:書警)
あなたは、大法典極東支部で最強といわれている、著名な「黄金騎士」の継承者である。現在、大法典極東支部セントラルでは、謎の「鬼面の男」による魔導騎士(=書警)への襲撃事件が発生している。
あなたの「使命」は、「鬼面の男を倒し、事件を解決する。」だ。
シナリオアンカー:「眠れる水晶」ラトゥナ(205頁)

(PC2)「若き魔法使い」 18歳女性(推奨:司書、書工)
あなたは、大法典極東支部で将来を嘱望されている才媛である。あなたは、「鎧の天才」と評されている若き法師(=書工)「不動アストラ」の友人だ。最近、アストラは、新たに「元型:剛竜」の開発に成功し、寝食を忘れ研究に励んでいる。あなたは、彼が秘密の「会合」に招待されたと聞き、心配になって、同行することにした。
あなたの使命は、「アストラの心身を健康にする。」だ。
シナリオアンカー:「鎧の天才」不動アストラ

(PC3)「有能な代理人」 ?才(推奨:訪問者、異端者)
あなたは、数年前に「影原文子」から勧誘を受けて大法典極東支部セントラルに参加し、以後も彼女から依頼を受けて、数多くの難事件を解決している、優秀な魔法使いである。
影原は、最近のセントラルの混乱への対応に苦悩している。あなたは、恩人である影原の力になりたいと心から願っている。
あなたの使命は、「影原文子の依頼を完遂する。」だ。
シナリオアンカー:「下弦の月」影原文子(208頁)

(PC4)「無能な執事」 ?才(推奨:異端者、外典)
あなたは、約10年前に「影原文子」に召喚され、以後、執事/召使として、彼女に仕えている。あなたは、好奇心旺盛なドジっ子であり、頻繁にミスをしているが、影原は常に許してくれている。影原は、最近の大法典極東支部セントラルの混乱への対応に苦悩している。あなたは、恩人である影原の力になりたいと心から願っている。
あなたの使命は、「影原文子の依頼を完遂する。」だ。
シナリオアンカー:「下弦の月」影原文子(208頁)

(PC5)「黄金騎士に挑む者」 20代(推奨:書警〔猟鬼〕)
あなたは、PC1の幼馴染であり、修行仲間である。PC1とは、良きライバル関係であり、長年にわたって共に腕を磨いてきた。あなたは、数年前から「大法典アレクサンドリア本部」に出向しており、今般、影原文子から連絡を受け、救援に向かうことになった。PC1を助けるため、すぐに極東支部に向かわなければならない。
あなたの使命は、「PC1の使命を達成させる。」だ。
シナリオアンカー:PC1

GMより一言

いつもお世話になっております。本シナリオの元ネタは、私が東京での約10年間の単身赴任中にハマった深夜の特撮番組の「GARO(牙狼)」です。「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」がBS日テレで1月頃から再放送されています。。これは、いいものだ・・・。
原作の世界観がマギカロギアに似ているので、マギカロギアで再現してみました。
「魔戒騎士=書警、法師=司書、書工、ホラー=禁書、断章」とご理解ください。
もちろん、原作とは全く違う展開にしておりますので、原作をご存知ではない方、マギカロギアは初めてという方であっても、何の問題もなく、楽しんでいただけます。
もっとも、世界観上、次の点が通常のマギカロギアとは異なります。ご了承ください。
① 魔法使いは、通常の人間よりも長命ですが、一部例外を除き、不老不死ではありません。
② そのため、魔法使いの「一族」「血統」「承継者」「婚姻」等の概念が存在します。
③ 本シナリオに登場するPCらを含む各魔法使いは、基本的に「大法典極東支部」の「中央地区(通称:セントラル)」に所属しています。セントラルの管轄地区は「日本国の関西、中部地方」であり、極東支部には、その他に「東・西・南・北の各支部」が存在します。
④ 大法典極東支部に所属する魔法使いは、この地域固有の強力な魔法として、キャラ作成時に、「魔鎧召喚」又は「剛竜召喚」を習得することができます。
伝統的に、大法典極東支部に所属する書警は、魔導騎士となって「魔鎧召喚」を習得し、一族が代々承継します。「黄金騎士」「銀牙騎士」等と固有名称で呼ばれます。
最近、書警以外が習得可能な魔法として、「剛竜召喚」が開発されました。

(1) 魔鎧召喚 魔素2点:追加ダメージ1点 ブロック3点 ブースト2点
(形状:獣、魔神等のような形状をした鎧。通常の「騎士」2人分の力がある。様々な形状、色彩のものがあり、それぞれ「~の鎧」と名付けられ、着用者も「~騎士」と呼称される。)
大法典極東支部に所属している書警は、自動的に「魔導騎士」となり、「キャラ作成時に習得する2レベルの召喚魔法」に代えて、「魔鎧(マガイ)召喚」を習得できる。
(2) 剛竜召喚 魔素2点:追加ダメージ1点 ブロック1点 ブースト3点(+マナ1点)
(形状:機械仕掛けの龍。通常は、蛇がとぐろを巻くように、渦巻状になっており、戦闘時に解放され、飛翔する。使用者は、専用の「黒水晶の額冠(サークレット)」を着用する必要がある。)(「マナ1点」は、シナリオ冒頭のイベントで、追加されます。)

* PCは、「第4階梯」で作成してください。不慣れな方には、GM作成のサンプルキャラ(複数)をご提供します。自由に改造してください。事前作成、持込みも大歓迎です。
*「黄昏選書」も使用します。ただし、当日に、参加される皆様のご意見をお伺いしてから、使用の是非を確定します。
* PCには「シノビガミ」と同様に「秘密」が設定されており、「調査」対象になります。
* PCは、それぞれ「特殊能力」を持っており、各自の「秘密」と一体になっています。
*「調査」の結果を公開するか、誰に渡すかは、調査に成功したPCが決定してください。
*「既知情報」とは、そのPCが立場上、当然に知っている情報です。これは「情報を保有している状態」ではないので、「この情報を誰かに渡すこと」等は、できません。
* 設定の都合上、「猟鬼」の「条件:魔法使いのアンカーがいない」は、適用しません。
* 本シナリオは、各PCの選択と行動で、「対立」「協力」のいずれにもなり得ます。
よろしくお願い申し上げます。